男のパパ活 珠玉の体臭の持ち主中村
「中村あ!!」
マサヒロ先輩の怒号が響いた。中村、あいつ何しでかしたんだ。キングサイズで寝転んでいたおれが慌ててリビングに降りていくと、パンイチで中村が突っ立っていた。
どうしたんすか。
ん?何が?
中村、何かしでかしたんすか。
違う違う。ちょっと確かめることがあってな。
驚かさんといてくださいよ。びっくりしました。
お前こいつの体の匂い嗅いだことあるか。
な、ない、、あ、すいません!!忘れてました!!
だろ。今すぐやれ。
な、何なんすか、意味わかんないっす。
中村は狼狽してるようだった。そりゃ仕方ない。
いいから目閉じろ。
なんすかなんすか。パンツ脱いだ方がいいすか。
そうじゃなくて、笑。大人しくしろ。匂いを嗅ぐだけだ。
わかりました。
中村は目を閉じ、朝礼の小学生みたいに直立姿勢になった。おもろいやつだ。おれは中村の首筋、胸と鼻を近づけ、クンクン匂いを嗅いだ。ついでに乳首もサービスしといた。
先輩、やばいっす。
何が。
勃ってきました。
こいつ。本当に大物だ。そしてマサヒロ先輩はどういう勘をしているんだ。
先輩、さすがです。いい匂いがしました。
そうか。やっぱりな。
何で嗅ぐ前にわかったんすか。
さあな。これはおれの専売特許だ。知りたいなら高い金払え。
そんなあ。払えない額じゃないすか。
何のことっすか。おれの匂い、いい匂いなんすか。女に言われたことあります。
やっぱりか。お前、ついてるな。売れるわ。
まじっすか!やば!匂いでわかるんすか。ってか乳首めっちゃ気持ちよかったっす。あのままシコろうかと思いましたもん。
奥村あ。こいつおれによこせ。おれが可愛がる。
ダメです。それだけは勘弁してください。西田に任せてるんで。
あ、ごめん。そっか。なら仕方ないな。悪い。
さすが、察しの良い男だ。マサヒロ先輩は。この人の動物的勘はいつも驚かされる。占い師でも成功したんじゃないか。そして毎度、顔がいかつい。確かに中村とお似合いだ。ヤクザ映画を撮るなら。