男奥村の男のパパ活!

男奥村の成功のパパ活記録

男のパパ活 金は困ってる奴に使って貰う

莫大な利益をあげてもそのほとんどを寄付してしまう山口先輩の生き方を、おれはかっこいいと思う。あんなに稼いでいるのに、服装はいつも同じ、白の半袖シャツにロイヤルブルーの短パン、そして履き込んだVAPORMAXMOCのスニーカー。手には何も持たず、もちろんスマホも持たない。必要なものはNORTHFACEのギルマンダッフルに入れ、担いでいる。


山口先輩は「センズリを売ってここまで来た」と豪語する。


おれも「パパ活1本でここまで来た」と胸を張れる。ならば使わない金を銀行に眠らせてる場合じゃない。今使わなきゃいけないのに金がなくて困ってる奴に使ってもらう。その仕組みをすぐに作らなきゃならない。負けられない。


戸山さんとはもちろん続いている。中村パパとも続いている。月に1本はやらしいムービーをリリースしている。おれ奥村を必要とするかもしれない人に、おれの存在を知ってもらうためのムービーだ。出会い系の自己紹介も毎日じゃないが頻繁に書き直し、画像もどんどん入れ替えている。お陰で女からもネカマからも「ごめんなさい」と謝らなきゃならないくらいのメールが来ている。


その大量のメールの中に、宮沢あきらという名の男からのメールがあった。


右腕を正面に突き出している写真が、びっくりするほどかっこ良かったので、最初から正直に書きます。ぼくは男です。だめじゃないなら返事をください。


と書いてあった。だめなわけねえだろ。望むところだ。おれは即座に返事をした。何故、宮沢だけに即座に返事をしたか。初めて「ぼくは男です」と断りを入れた男だったからだ。正々堂々と来やがった。だから望むところだと言ったのだ。