男のパパ活 コロナで父親の会社が倒産した後輩

おれが天空で素っ裸で優雅にカクテルグラスを傾けている間に、後輩の西田が大変なことになっていた。父親の会社が倒産し金のやりくりが大変になったため、大学もラグビー部も辞めねばならなくなったというメールが来た。

ちょっと待て。早まるな。いい案がある。夜折り返すから待ってろ。

と返事をし、先に山口先輩に事情を説明するメールを送信し、戸山さんに相談してみた。

後輩の父親の会社が倒産して大学も部活も辞めなきゃならなくなったってメールが来たんですよ。そこで相談なんですが、おれがその後輩仕込むんで、戸山さんの知り合いでそいつを売り込んで貰えませんか。

いるよ。いくらでも。どんな子？写真とかある？

ありますあります。

おれはスマホに入れてあるそいつの写真を数枚見せた。幸いなことにほとんどが裸もしくは素っ裸だった。

いい体してるなあ。

でしょ。こいつも筋トレ好きでただの１００キロじゃないっすよ。ゴリゴリです。性格も素直だし、女にモテないって言って拗ねてましたけど、コロナでちょっと盛り返してきたって喜んでたのに。ほんと、まだ子供っていうかガキなんすよ。おれもですけど。

わかった。安心して。彼に、月いくらあれば大学と部活続けられるか聞いといて。必ず力になると伝えて欲しい。

ありがとうございます！やった！

おれは喜んで、ついうっかり戸山さんを正面から抱きしめてしまった。おれよりもずっと体格は小ぶりな戸山さんだが、男としての風格はおれより遥かにでかそうだった。