男のパパ活 パパ活に強い体育会100キロ
それにしてもおれや西田のような体育会100キロ男というのは男のパパ活市場じゃ圧倒的に強い。女にはモテないけどな、と言う奴もいたりするが、決してモテないわけじゃない。モテないとか言ってる奴は売る場所を間違えてるだけだ。
おれは西田に出会い系アプリを利用したパパ活のやり方を手取り足取り教えた。戸山さんの知人で西田を買ってくれるという人がすぐに名乗り出てくれたが、おれが戸山さんに出会ったように、西田も自力で自分を助けてくれる人のひとりやふたり探せるようにならなきゃ話にならないと考えた。
女とネカマの見分け方も教えてやった。
本来、こういうことも自分で模索する必要があるのだが、おれもまだまだ甘ちゃんってことだ。
しかし西田はかなりやる気になっていた。
やると決めた以上、先輩に負けたくないっす。
とか言って、一心不乱にスマホ画面に自己紹介を打ち込む姿は、女を探していた時より明らか本気だった。やはり人間、生死や進退がかかると違ってくるもんだ。問題はそれが今かどうかの判断ができるか否かだが、そこのところを西田は間違えなかった。だから東京に戻って来た日、真っ先に
捨てて来ました!
と言ったのだ。西田はその意味がちゃんとわかっていた。さすが高校ジャパン候補。
来ました!
西田が元気よくおれに報告した。
多分これ、男だと思います!
どれどれ、、。
おれは西田のスマホ画面を覗き込んだ。
(げ)
おれは内心思った。これ真奈美じゃねえか。笑 こりゃ面白え。西田にはいい経験になるだろう。
お、おう。多分ネカマだな。いいか、さっき教えた手順通り、まずどこに住んでるかを聞き、最寄りの駅や目印になるような建物をちゃんと説明する奴かどうか確認しろ。曖昧な奴は冷やかしだからな。本気ならそこらへん必ず詳しく説明してくる。
わかりました!ってか先輩、もうプロっすね!
プロ、、か、、。そうかもしんねえな。