男奥村の男のパパ活!

男奥村の成功のパパ活記録

男のパパ活 おれが2回目の童貞を捨てた

おれが2回目の童貞を捨てる決心をしたのは戸山公園のオッサンの時じゃない。


コロナウイルスで大学の授業もラグビーの練習も、遂には寮生活さえも中止になってしまい、けれどわざわざ地元大阪に戻るメリットも感じられず途方に暮れていたおれに突然巡ってきたのが水道橋での山口先輩との出会いだ。あの日からおれは山口先輩所有のアジトで生活させてもらうようになった。しかも三食つき。


初日からおれや山口先輩のキングサイズのベッドで山口先輩と素っ裸で寝ていた。そもそもおれはパンイチで寝る習慣で、たまたま山口先輩がマッパだったのでおれもそうすることにしただけだ。しかしいくらキングサイズと言っても、おれも山口先輩もそれぞれがキングサイズなので互いの体が全く接触しないということはない。どっちかの腕がどっちかの腹の上や股間の上なんてこともしばしばで、だからどうということはなく、何ならちょっと触ってみっかって感じで山口先輩のを握ったこともある。ぶっと!と感動していたら即座にむくむくデカくなってきてうわ!と思った。


で、4日目か5日目に何かの拍子におれと山口先輩は抱き合ったのだ。真剣に、誰かと抱き合うなんてどれだけぶりだろうと思うくらい、エッチはご無沙汰だったおれは、男の山口先輩と抱き合うだけでびん!って勃ってきた。当たってるし。山口先輩は笑ってぶっとい腕の力をさらに入れた。それは抱擁じゃなくて殺人すよ。おれも笑った。


その時おれは山口先輩とならしてもいいと思っていた。不思議とそういう気持ちにさせる力が先輩にはあった。でも、それをしてしまったら今の心地良い関係が変化してしまう可能性もあった。だからおれは自分の方からむしゃぶりつくのはやめにした。先輩の方から仕掛けてきたら、そん時は受けて立とうと思った。


が、おれたちはいつの間にかそのまま眠っていた。


あの時だ。誰でもいいってわけじゃないが、何となく、男と、そういうことをしてもいいかなと確かに思った。ということは「してみたい」ということだ。興味があるってことだ。


なすがまま、というんじゃなく、女とする時みたいに自分から仕掛けて、むしゃぶりついて、相手の腕の自由を時々奪っては口や指でいろんなことをする。舌を、ものを食う時とは全く違う風に意思を込めて力強く動かしたりする。そういうことを、男としてみたいと思ったってことだ。