男奥村の男のパパ活!

男奥村の成功のパパ活記録

男のパパ活 金持ちネカマ遂に登場!

そうこうしてるうち、ハピメのおれのメールボックスにはめちゃくちゃたくさんメールが来るようになった。どうしたんだいったい。しかも、ネカマが少なく、女が増えた。嬉しい悲鳴にもなんないぞ。おれはネカマを探しているんだ。しかも金持ちの。


20通以上のメールにいちいち個別に返信していたら大学卒業してしまうので、同一内容のメールを一斉送信することにした。


「たくさんのメール、誠にありがとうございます!が、この奥村、こう見えて、現在ネカマおっさんのみ募集中です。女の子は現在求めていません。ネカマの人だけ、返信ください!それから、おれのカラダ目当ての女の子はネカマの合間に善処します。エッチはしませんが、見せたりするのは好きなんで。命令には必ずこたえます!」


結果、6人ものネカマオッサンが名乗り出てくれた。いるとこにはいるもんだ。おれは正直にパパ活希望と書き、一回で10万以上払える経済力を持っている人とだけ会うようにしていると返事をした。すると、


55歳、会社経営者。10万なんか端金。と返事をしてきたおっさんに確定した。おれはくれぐれも、金額は会って弄んでいただいた末、客が決めた金額をいただくようにしていると説明した。それがおれへの評価ということで謹んでいただきます、と。


そして55歳経営者が指定してきた待ち合わせ場所は、戸山公園だった。すると次には戸山公園の詳しい地図が送られてきて、ここのポイントに夜9時、とあった。夜9時。結構遅めだ。真っ暗じゃないのか。ま、いいけど。おれは経緯とランデブーポイントと時間を山口先輩にメールしといた。


結構危険な匂いがするな。面白そうだ。巧くやれ。


相変わらず簡潔なメールだ。おれもそう思います!と返事しておいた。もちろん超小型ヴォイスレコーダーGPS付は装着していく。


戸山公園に着いたのは約束の10分前、案の定、公園内は街灯があるものの、結構暗かった。しかしランニングやってる人や散歩している人がちらほらいて、不気味!ってほどではなかった。


奥村君かな。


登場したのは、お、スーツやんけ。スーツが似合うオッサンだった。55歳には見えない。


申し訳ないね、こんなところにこんな時間呼び出して。一応ルールにしてるんだ。


ルール、、、どういうことっすか。


普通、駅前のわかりやすいところを指定するもんだよね、僕も最初はそうしてたんだけど、まあいろいろあって、ちょっと試すようになったんだ。


なるほど、わかります。


ここだと駅から歩いて10分はかかるから、面倒臭がりやとかは嫌がると思うんだよね。でも徒歩10分を面倒くさがる奴に大金は払いたくないんだ。


理解しました。いくらでも試してください。おれ試されるの大好きなんで。


へえ、試されるの好きと言ったのは奥村君が初めてだな。大体皆、試されるの嫌うじゃない。


だから好きなんすよ。皆が嫌うようなことを好きならそれだけで価値が上がるっていうか。自己紹介がてら言っときますけど、おれ、相当我慢強いし、諦め悪いっていうより諦めないっすよ。


おお!こりゃすごい。面白くなってきた!今日は時間大丈夫かな。


もちろんっす。ひとつの約束の後に別の約束を入れない主義なんで。この時間からおれを好きに使ってください。