男のパパ活 いい女、菜々緒の告白

男と出会って、付き合い始めて、エッチして一緒に寝て朝起きて、仕事に出かけて、LINE気にしながら１日仕事して、、。どっと疲れちゃうんだよね。男がいると。欲しいから作ってるんだけど、いざリアルな生活となると正直面倒臭いこともいっぱいあるじゃん。特に１日中LINE気にしながら生活するっていうの、私耐えられないんだよね。

女と男がマジで付き合うとそうなっちゃうんすね。おれそういうことしたことないっす。ラグビーだけ。練習して寝て、練習して寝る。シンプルっちゃシンプルっすね。だからLINEきにすることも全然ないし。好きだとLINE気にしなくちゃダメなんすか。

だめっていうか、気になっちゃうんだよね。私のことちょっとは思い出してくれるのかな、とか、気にしてくれてるかな、とか。いざ、今自分で言っててきもち悪いんだけどさ。そう思ってるのは確か。もうなんでも告白しちゃいたい気分。

菜々緒は部屋に備え付けのブランデーをグイッと飲んだ。男らしい飲み方だ。六本木じゃイケイケだったんだろうな。その菜々緒が今ここで泣き言を垂れ流している。それを聞いてるおれのチンコは勃ってない。どうしたっていうんだ。

好きになると、やっぱり、相手がどのくらい自分に夢中か、知りたくなるもんなんすね。親父がそんなこと言ってるの思い出しました。

ヤンキー親父が？笑

そっす。あの出会い系中毒いくつになってもヤンキー親父が、女と付き合って真剣になると、その女が自分のことどんだけ好きか気になって気になって、だからエッチばっかりしたくなる、みたいなこと言ってました。おれをまだ何にもわからないガキだと思ってたんすよね。わかるっつーの。

へえ。男も同じこと考えたりするんだ。男って女を振り回すだけの存在かと思ってた。よく言うじゃん。男は付き合いが決定するところまではめちゃくちゃがんばるけど、いったん付き合いだすと何もしなくなるって。

そうなんすか。だとしたらめちゃくちゃだめ男っすよそれ。レギュラー決定したらまともなプレイしなくなるって言うのと同じじゃないすか。

あ、奥村君、それ好き。いい喩え。でもさあ、女と男がこんな部屋で、こんな広いベッドに座ってよ、昼間っから酒飲んで、女が垂れ流す愚痴聞くってどんな感じ？

んーおれは愚痴と思って聞いてないっすね。なんか、風景見てるみたいに聞いてます。いい女が酒飲みながら何か言ってる。ちゃんと聞いてるんですけどね、すんません。いい女だなあばっかり考えてます。いかれちゃってますね、おれ。